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アキュフェーズ(Accuphase) M-100 モノーラル・パワーアンプ 修理 [オーディオ・ビデオ]

アキュフェーズ(Accuphase) M-100 モノーラル・パワーアンプが、故障しました。[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)]
突然、右チャンネル・スピーカーから、ブチッと音がして、次に配電盤の20Aのサーキットブレーカーが落ちました。漏電ブレーカーや契約用アンペアブレーカー(40A)は落ちませんでした。
もちろん、右チャンネル用のM-100は完全に照明が消えました。スピーカーを壊されなかったのは、運が良かったのでしょうか[exclamation]accuphase_m-100.jpg
そういえば、ここ数か月、たまにハムようなノイズが出ることがありました。無音時にスピーカーに近づくと聞こえるわずかなノイズでした。いま思うに予兆だったのでしょうね。

さて、1981年に物量を投入して作られただけあり、重量が1台で41kgの怪物です。ラックから引っ張り出すだけでも大仕事。悩んだ挙句、修理することにしました。軽薄短小の現代には、これだけ物量を投入したアンプは、Accuphase M-6000しか見当たりません。M-6000は、カレントフィードバック増幅回路を搭載しているので、わずかに音質に好みの差があります。やはり、M-100の音の良さを捨てるわけにはいきません。
とは言え、修理用のスペアパーツ(主に、トランジスター)を、ストックをしていますが、足りるかどうかも不安です。
チェックをしてみると、電源部とアンプ部の終段トランジスターのほとんどである、20個以上のパワートランジスターが、不良(E-C間ショート又は、E-C間リーク)になりました(下記、不良部品リスト参照)。
ストック部品だけでは、足りないことがわかりました。早速、部品を手配しようとしたら、トランジスターは製造終了後かなりの年月を経過しているので、国内ではほんのわずかしか入手できません。
10年前にトランジスターを購入した時は、TechSonicで入手できたのですが、現在は廃業しているようです(あるいは個人を相手にしない)。いろいろ調べると、入手できそうです。出品者は、米国と中国(本土や香港)です。なぜ日本製トランジスター(サンケン)が中国の本土や香港にあるのかは、不思議です。部品入手までに、1~2週間ほどかかりました。(購入方法を詳細に書くと、さらに、入手困難になるので秘密![眠い(睡眠)]
購入時に注意することは、トランジスターの型番だけではなく、製造メーカーも確認します。同じ型番で複数のメーカー(例えばInchange Semiconductor<中国>)で作っています。以前は、同一型番で、複数のメーカーが作っていることはありませんでした。真空管と同じ考え方ですね。
さらに、もう1回故障しても修理できるように、スペア・トランジスターも購入しておきました。

ハイパワー・アンプの内部保護回路の設計は、難しいですね。今回の故障でも、内部のヒューズは飛んでいませんでした。安定化電源に電流制限回路を設ければ、保護はできるのでしょうが、せっかくの大電流電源の意味が無くなってしまいます。

さて、入手の容易さから、信号経路ではないトランジスター(安定化電源、温度補償回路)は、代替品を使用しました。サンケン指定の代替品です。
なんとか、動作するようになり、アイドリング電流の調整も終わりました。
アイドリング調整で怖いのは、熱暴走です。これも、0.1Ωの各4本の抵抗のドロップ電圧が20mVでほぼ安定し、温度補償もうまくいってるようです。左右の大型ヒートシンクの熱平衡も温度補償回路で行っていますが、これもアイドリング電流のばらつきでわかります。ヒートシンクに風をあてて温度を下げると、アイドリング電流も変化(増加)します。
それにしても、計800mAのアイドリング電流です。通常の使用状態ではA級動作ですね(カタログでは10WまでA級動作)。<大型のホーンスピーカーを使っているので、せいぜい100mWpeak(通常30mWpeak)がリスニング状態です。>[黒ハート][黒ハート]

修理完了!我が家のシステムの音がよみがえりました。空気感、音像定位感、すべて完璧[exclamation×2][exclamation×2]。唯一の欠点は、完璧なので手を掛けたくても掛けられないことです……<うそ>…なにか不満があるわけではなく、でも、もっと良い音が出せるのではと、いろいろ試してます。[揺れるハート]
でも、ほんの僅かですが、右チャンネル(修理したアンプ側)の音が固いような感じです。エージングが必要なのでしょうか?。たしかに終段トランジスターのほとんどを交換しましたが…。

今回の故障のおおもとの原因を考察しましたが不明です。パワートランジスターのどれかが劣化のため不良になり、それが引金になり他のトランジスターを壊したと推定できます。トランジスターも製造後30年もたつと、劣化するのでしょうね。例えば、プラスチック封止のわずかなすき間から、湿気が流入するとか…あくまで想像です。

トランジスター、ダイオードのチェックには、アナログ・テスター(sanwa A-303TRD)を使っていましたが、今回からは Peak DCA55 Semiconductor Analyzerを併用しました。レポートはココ
それと、POMONA 4225-0 MAXIGRABBERは全長15cmもあるクリップなのでとても便利。
さらに、キッチン用の不織布が、基板掃除で繊維くずが出ないので大重宝です。

修理完了後1か月(2011年6月)ほどしてから、突然異音(チリチリ音)がするようになりました。Input AttenuatorとHeat Sink(L-Bank)コネクターの接触不良に思えました。今回は、CAIG D100とサンハヤトRC-226で接点を掃除しました。30年も経過した製品を動かすと、安定していた接点も不安定になります。
と、思いきや、最終チェック時に、アイドリング電流が安定しなくなりました。電源部のプリント基板を、基板固定金具で固定すると不安定になったりします。原因は、Q11の半田不良でした。目視でわかる位のイモ半田でした。50年間の半田づけ経験で、初めてのイモ半田でした。確かに、古い新品トランジスター(NOS)で、半田の乗りが悪かったのですが、リードを磨くこともなく半田した手抜きが原因でした。
それと、老眼で半田箇所が良く見えなかったこともあります(レンズを使って確認するべきでした)……反省[たらーっ(汗)]

M-100 (R-ch)修理 交換部品
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P.S. Board:
Q7,Q9,Q11:2SC2238
Q5,Q6:2SK163 →念のため交換
Q8,Q10,Q12:2SA968
D17,D18: HZ36(部品名表示:1-36)

Heat Sink(L-Bank):
Q9,Q11:2SC2774 →代替:2SC3858使用<安定化電源終段>
Q10,Q12:2SA1170 →代替:2SA1494使用<安定化電源終段>
Q1,Q3,Q5,Q7:2SC2774<アンプFinal>→念のため交換(ストレス!?)
Q2,Q4,Q6,Q8:2SA1170<アンプFinal>
Q13:2SC2578<アンプバイアス> →代替:2SC4467使用
Q14:2SA113<アンプバイアス> →代替:2SA1694使用→念のため交換

Heat Sink(R-Bank):
Q9,Q11:2SC2774 →代替:2SC3858使用<安定化電源終段>
Q10,Q12:2SA1170 →代替:2SA1494使用<安定化電源終段>
Q1,Q3,Q5,Q7:2SC2774 (E-C間リークあり)<アンプFinal>
Q2,Q4,Q6,Q8:2SA1170<アンプFinal>
Q13:2SC2578<アンプバイアス> →代替:2SC4467使用 →念のため交換
Q14:2SA113 <アンプバイアス>→代替:2SA1694使用) →念のため交換

Chassie:
4.7Ω 20W x2 焼損(突入電流防止用)

---購入部品総額:¥25,000._ (ストック部品を除く)

 


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